4.顎関節の動きの異常・脱臼
顎関節症を患うと、顎の動きに異常が出ることがあります。
顎の脱臼まではいかなくても、顎がスムースに開かない・引っかかったように動かない
・または右と左が一緒に開いたり閉じたりしないということが起こりますと、顎関節症の可能性が高くなります。
この時、痛みを感じることもありますが、痛みがないことも少なくなく、カクカクと音だけがなる場合もあります。
通常、顎は開けたり閉じたりする時、右も左も一緒に動くのですが、
顎関節症になると右が少し開いてから左が開きだす(または、その逆)というように、左右に揺れるように開いたり閉じたりします。
顎は右にも左にも関節があり、ブランコのような構造のため、顎周辺に何らかの異常があると揺れやすいのです。
また、脱臼とはいわいる「顎が外れた」という状態があります。厳密にいつとこれは脱臼で顎関節症とはことなります。
しかし勘違いされる方もいらっしゃるので、こちらに掲載いたしました。
特に大きな口を開けてあくびをした時に外れる場合があります。顎が外れる方向は一般的に前に外れます。
後ろには構造上外れにくい状態なのです。
顎が外れて顎が閉まらなる場合がありますが、無理やり閉じると後々顎関節症になりますので、無理に閉じないようにしましょう。
※顎を上から見た図。上に見える左右の丸が顎の関節
詳しくは『顎関節の解剖と機能』をご覧下さい。
※顎関節症の症状は多岐に渡りますので、 思い当たる症状から順番にご覧下さい。