1.顎の筋肉の痛み・顎のしこり
顎関節症の痛みには、顎の筋肉の咀嚼筋(そしゃくきん)の痛みと顎関節の痛みとがあります。 通常はどちらも顎を動かした時に痛みが起こります。 咀嚼筋とは、噛んだり顎の開閉をさせたりする筋肉のことをいいます。 顎関節症は噛んだり口を開閉した時に痛みがでることがほとんど で、何もしない時に痛みが起こるのは稀です。
痛みの割合としては、顎関節の痛みよりも顎の筋肉である咀嚼筋の痛の方が圧倒的に多いとの報告があります。
これは関節の中よりも筋肉の中に痛みを感じる神経がたくさんあるためと思われます。
また、顎の筋肉がこり固まると「しこり」のようになります。
これは肩こりと同じような原理で、肩がこるのではなく顎の筋肉がこっている状態です。
特に夜中に食いしばりや歯ぎしりなどがあるとしこりが出来るようになります。
しこりがよく出来るところは、ほほ骨の下あたりと口の下(ペリカンのくちばしの袋に相当するところ)あたりです。
また、耳の上にも噛む筋肉があり、そこにもしこりが出来る場合があります。
また、しこりの部分を押すと痛みがあったり、つぼを押してもらうような気持ちよさがあったりします。
※顎関節症の症状は多岐に渡りますので、 思い当たる症状から順番にご覧下さい。