2.顎関節の痛み・顎関節炎
顎関節症の痛みには、顎関節のそのものの痛みと顎の筋肉の咀嚼筋(そしゃくきん)の痛みとがあります。 通常はどちらも 顎を動かした時に痛みが起こりますが、まれにじっとしていてもいたい顎関節症があります。 顎関節の自体の痛みとは顎関節の中に異常があり、そのために痛みが起こることをいい、顎の筋肉の痛みは含まれません。
顎関節の中の異常とは、顎関節の軟骨の変形や顎関節の中にある関節円板のずれによるものが多いです。 また、顎関節の痛みには関節の靭帯の障害なども含まれます。 また、顎関節炎は打撲などにより顎関節に衝撃が加わったことで起こりますし、動かすと痛い顎を無理やり動かすことでもなります。 顎関節炎の「炎」とは炎症のことを指します。
炎症には、発赤(ほっせき・赤くなること)・腫脹(しゅちょう・腫れること)・疼痛(とうつう・痛みがあること)・機能低下(その部位がもっている機能が低下すること)の4つのいずれか、または複数の状態が該当します。
これが顎関節炎では発赤や腫脹という症状はあまり出ませんが、痛みと機能低下はよく起こります。
顎の機能低下とは、口が開けづらい、閉じづらい、動かすと痛い、噛むといたいといった症状です。
顎関節症と顎関節炎の違いは、あまり明確にはありませんが、顎関節症の方が、顎が開かない状態が酷くそして慢性的です。 顎関節炎は主に急性症状の時に使います。
※顎関節症の症状は多岐に渡りますので、 思い当たる症状から順番にご覧下さい。