9.首や背骨などの整体
◆ 顎以外の部分の治療 ◆
首や背骨などの整体:関節操作
噛み合わせと並び顎関節症の原因で最も多いのは、実は首や背骨などの全身のゆがみです。
顎は頭蓋骨にぶら下がっている構造を持っています。そして頭蓋骨は背骨や首の骨の上に乗っかっています。
そのため、背骨などがゆがむと頭蓋骨が傾き、そしてそのゆがみは顎へと広がっていきます。
顎がぶら下がる場所がゆがんでいると顎までゆがんでしまうイメージをお持ちいただくと理解しやすいと思います。
この場合、顎を正常に治しても、根本の背骨などがゆがんでいたり、しばらくしたりすると顎関節症になってしまいます。
そのため根本である首や背骨、そして骨盤などを治すことが顎関節症の根本を治すことになります。特に首のゆがみは顎に近いだけに深く影響します。
試しに上を向いて顎を開け閉めしてください。上を向いて噛んだ場合、最初に歯が接触するのは奥歯になるのが分かると思います。
また、首を下に向けて同じことをすると、奥歯ではなく前歯が最初に当たると思います。
このように、首の位置により噛み合わせが変わってしまうので、歯を削って噛み合わせを合わせる場合、首や背骨などを正常にしたのちに、歯の噛み合わせを整えることが正しいやり方といえます。
もし、首や背骨などを整えずに噛み合わせだけを整えてしまうと、首が曲がった状態で、噛み合わせがあってしまいます。
そのため、首を治すと、また噛み合わせがずれてしまい顎関節症を再発させてしまうのです。