8.筋弛緩剤
◆ 顎以外の部分の治療 ◆
筋弛緩剤:保存療法
顎関節症の保存療法では典型的治療法です。
痛くて日常生活がままならない状態ですと、痛み止めでそれを抑えると単純な考えです。
保存療法の一般的な考えは、「そのままにしておいて治るのを待つ」という考えです。その際、痛みがあると力んでしまう場合や精神的にストレスとなる場合もあるので、痛み止めや鎮痛剤の薬を飲んで、力みや精神的ストレスから逃れましょうという原理です。
当然、痛み止めは顎関節症の根本的な治療ではないので、中程度以上の顎関節症には治療としての効果はありません。
また、痛み止めで痛みを無視していることで、悪化する場合もありますのでお気を付け下さい。
しかし、顎関節症のごく軽症であれば、痛み止めで痛みを抑えて自然と治るの待つということで治る時もあります。
もともと人間には自然治癒能力が備わっているため、軽症であるならばそれで治る可能性もあるのです。
しかし、多くの痛み止めの薬の種類は、自律神経の交感神経を刺激して痛みを感じさせなくしているので、自律神経のバランスを崩したり、逆に治るのを長引かせてしまう場合もあります。
多くの場合、痛み止めや鎮痛剤などの薬は、他の顎関節の治療のサポート的な治療と位置付けた方がよさそうです。