顎関節症を自分で治す③:顎関節体操の原理
何故、顎関節の体操で顎関節症が改善できるのでしょうか?
全てではありませんが、慢性的な顎関節症は顎がスムースに動かないことが原因です。特に下顎頭のすべりがうまく行われないことが多いのです。
下顎頭がうまくすべらないことで顎が開けづらかったり、クリック音がしたりするのです。(顎を大きく開けた場合、下顎頭は前にすべっているのが正常の動きです。)
そのため『顎関節体操 初級編』では、下顎頭をすべらせることを重点においています。
たとえば顎を前に突き出す動きは、両方の下顎頭を前にすべらせます。また右に顎を寄せる動きは、左側の下顎頭だけを前に滑らせています。
『顎関節体操 応用編』では、先に下顎頭をすべらせて顎を開けた時の位置に下顎頭を動かし、それから顎を開ける動きをすることで顎をスムースに開けることを試みています。
顎を閉じるときもその反対の動きをさせることで、最後に下顎頭を戻すようにさせます。
これは顎を開けるときの顎の動きを分解して、それを一つずつ行うことで、顎の動きをスムースにさせようと試みているのです。
顎関節症が軽症の場合は、これでかなり改善できることがあります。
注意:痛みが出た場合、違和感を覚えた場合はすぐに中止してください。
自分で治す方法