2.マウスピースの装着
◆ 顎への治療 ◆
マウスピースの装着:保存療法
スプリントと呼ばれる歯の上に 被せるように付ける装置があります。 一般的には乳白色のボクサーが使うマウスピースの薄いようなものです。
形や種類は色々とありますが、個々の噛み合わせによって形が多少異なります。 通常はゴムみたいなプラスチックみたいなものですが、金属製などもあります。 スプリント(マウスピース)は顎を安定する位置に固定させることができます。 また歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム)といった癖がある方にも 顎の負担を軽減させる効果があります。
たまに、マウスピースが擦り切れてしまうほど、歯ぎしりや食いしばりの方もおられます。 顎関節症の症状で歯医者さんに行くと、多くはこのマウスピースで対応します。
このマウスピースの治療法のメリットは、歯を削るというような後戻りできない 治療ではないことです。もしマウスピースが合わなかったら、 はずせば済むということで、侵害のない治療法ということも頻繁に行われる理由です。
しかし、効果の出る確率は高いのですが、「マウスピースをしないよりもした方が若干まし」 といったレベルの効果が多いようです。 マウスピースは顎関節症を治療するというより、それ以上悪くさせないためのものと 考えてもいいかもしれません。