一般的なチェック方法の解説
◆ 顎関節症のチェックが終わりましたら、解説をお読みください ◆
質問1. | 顎を大きく開けたとき、左右で開けにくい方の顎がありますか? |
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質問2. | 鏡を見て、顎を大きくゆっくり開けてから閉じて下さい。その時に顎が左右に揺れていますか? |
【解説】 | 顎関節症の場合、顎の運動に異常がみられます。通常は顎はまっすぐのまま開いたり閉じたりします。 しかし顎に何らかの障害が起きると、口を開く際に右が開いてから左が開く(またはその逆)というった感じになります。 そのため開けにくい方があったり、顎が左右に揺れるように開く場合があります。 |
質問3. | 顎を開けたり閉じたりする時にカクッとした音やピキッとした音がしますか? |
【解説】 | 顎関節には関節円板という軟骨があります。顎関節症の方はこの関節円板がずれていることがあります。 すると顎を開ける時にカクッと音が下にピキッ・グニュッとした音がすることがあります。 |
質問4. | 鏡の前で、大きく舌を出してみてください。舌はまっすぐ出ていますか? |
【解説】 | 舌についている筋肉と顎を動かす筋肉は同じだったり、また同じ神経で動かしていたりします。 そのため舌が曲がっている方は、顎関節症になりやすい状態にあります。 舌の高さが違う方も顎関節症の疑いがあります。 |
質問5. | 顔を見て、左右の眼のラインと口角(口の終わり)のラインが並行ですか? |
【解説】 | 顎の位置がずれると口角のラインもずれてきます。また、顎を支える筋肉が緊張したりすることでも口角のラインがずれます。 そのため、顎関節症の方は口角のラインが斜めになってしまうのです。 |
質問6. | 口を開閉するとき顎に痛みを感じますか? |
質問7. | 咬むと顎が痛いですか? |
質問8. | 口が開かないことがありますか? |
質問9. | 耳の穴の中に指を入れて顎を開閉して下さい。その時に痛みを感じますか? |
【解説】 | 顎関節症は、先ほどお伝えした関節円板のずれ、顎の筋肉の痛みが主な症状となります。すると上記の質問のようになります。 顎関節が大きくずれたり、関節円板が大きくずれたり、また咬む筋肉が緊張したりすると口が開かなくなります。 また、耳の中の前面がちょうど顎関節の位置に当たります。そのため、質問9のような状態になります。 |
質問10. | こめかみを押してみてください。痛みがありますか? |
質問11. | ほほ骨の下を押して痛みますか? |
【解説】 | こめかみとほほ骨の下には、咬む筋肉が付いています。多くの顎関節症は、咬む筋肉が緊張しています。 筋肉は緊張すると、押すと痛みが出る性質があるのです。 |
質問12. | 朝起きた時に顎がスムースに開きますか? |
【解説】 | 寝ているときに食いしばりがあると朝起きた時に顎がスムースに開かなくなります。このような方は顎関節症になりやすいのです。 |
どうでしたか?
顎関節症は、気付きにくく慢性化しやすい障害です。慢性化すると治りくいだけでなく、 色々な症状が出てくることがありますので、きっちりとチェックをしたいところですね。
上記の質問のうち、
■ Yesが2つ以上あると、顎関節症になりかけている可能性があります。
■ Yesが4つ以上あると顎関節症になっているでしょう。
■ Yesが6つ以上ある方は、顎に大きな問題が起こっていると考えられます。
この質問はあくまでも目安になります。自分勝手な判断は危険ですので、一度はきっちりと顎関節症の専門家に診てもらうことが必要です。