顎関節症とは?
顎関節症整体ナビは、顎関節症の症状や原因について詳しくご説明しております。また、自分でできるセルフケアもご紹介しております。
そして、より専門的に顎関節症を整体でどのように治すか、あるいは専門の教育を受けた整体師・鍼灸師・柔整師などのご紹介もしております。
解剖図 プロメテウスより
顎関節症とは、顎の関節の周りに何らかの要因で痛みがあったり、顎の機能が正常に働かなかったりすることをいいます。
顎が開かなくなったり閉じなくなったり、あるいは、噛むと痛む、開けると痛むということもあります。何もしなくても痛みがある場合もあります。
悪化すると、痛みが気になって集中できなくなったり、口が開かなくて食べるのが困難になったり、噛むと痛くて食べられなくなってしまうこともあります。
顎関節症の原因
大きく分けると、原因は以下の3つです。
- 咀嚼筋(そしゃくきん)という顎の筋肉の過剰な緊張
- 顎関節に関与する頭部や首の緊張やゆがみ
- 顎関節や関節円板のズレ・形成不全(形がおかしい)
プロメテウスより 顎関節の解剖図
実はこの3つにも根本的な原因があります。つまり、細かく分けると原因は以下の5つあります。
- 生まれ持って顎関節や周囲の筋肉に変性がある
- 姿勢が悪くて首や顎が少しずれた状態で顎を使っている
- 片方だけで噛むといった「噛み癖」がある
- 精神的ストレスから食いしばりや歯ぎしりが起こる。または、頭蓋骨がゆがむ。あるいは、自律神経に乱れがあり、顎関節周囲の筋肉に緊張を作る
- 何かにぶつかって顎がずれたり、筋肉を傷めたりした状態で使い続ける
これらの原因をふまえて、顎関節症の発症を時間軸でお伝えすると…
- 生まれ持った顎関節の強さや弱さなど(これを素因という)
- 姿勢が悪い、呼吸が浅い、悪い噛み癖がある、精神的ストレスがあり食いしばったり、首が緊張したり、頭蓋骨がゆがんだりなど(これを発症因子という)
- 顎関節症になりそうな状態で整体などの治療や対策を行わずに使い続けてしまうことなど(持続因子)
これらに分けられます。詳しくは顎関節症の原因をお読みください。
(ア)素因が小さければ顎関節症になりにくいですが、それでも(イ)発症因子が強ければ発症してしまいます。また、(ウ)持続因子も強ければ治りにくくなります。
治りにくい方の多くは、(ア)素因がもともとある、あるいは素因はないけれど(イ)発症因子と(ウ)持続因子が大きい方が多いです。
発症因子と持続因子が大きい方は、体を動かさないため姿勢が悪い、呼吸が浅い、噛み癖が悪い、などが多いです。
そして、ストレス発散が十分ではない方が多いのです。こんな状態では、(イ)発症因子も、(ウ)持続因子も非常に強くなってしまいます。
現代はストレス社会で顎関節症になりやすい
逆に、(ア)の素因が大きくても(イ)の姿勢の悪さや噛み癖などの発症因子がなければ顎関節症にはなりません。また、(ウ)の持続因子を小さくするために早めに専門家の整体治療などを受け、アドバイスに従えば顎がかしくなっても早めに治ります。
顎関節症の予防や対策の詳しいことは下記をご覧ください。
顎関節症が体に与える影響
顎関節症の原因として、首のゆがみや筋肉の緊張がありますが、逆に、顎関節症が原因で首のこりや肩こり、あるいは、背中の痛みや腰痛が出るなど、筋肉系に影響を与えることもあります。まれにではありますが、顎が原因で足首が痛くなったということもあります。
顎と体は影響しあう
顎は脳に近いため、悪化してしまうと脳に大きなストレスを与えてしまい、自律神経の働きが乱れることになります。自律神経は、体の機能を無意識に整えて調整している神経です。
そのため、働きが乱れると不眠症・めまい・頭痛・息苦しさ・胃腸障害など、全身に症状が広がります。
また、悪化すると、不安や焦り、やる気がなくなるなど、心にも様々な症状が出ることがあります。うつやパニック障害の方は、顎の周囲の筋肉が過剰に緊張していることも多いです。
顎は心にまで影響する
先ほど「顎関節症の原因」でお伝えしましたが、不眠やめまいなど自律神経の働きが乱れている方、うつやパニック障害の方は、発症しやすいともいえます。
顎関節症は軽ければ整体治療をしないでも治る場合もありますが、しなかったために慢性化してしまう場合もありますから、気になる方は、一度、顎専門の整体にご相談することをお勧めいたします。
顎関節症整体ナビの読み方
ここでは、情報を3つに分けております。
- 1つ目は、一般の方でも分かるような顎関節症の一般的な知識です。
- 2つ目は、顎関節症の専門家や既に色々と顎関節症を調べた方向けに、応用的なものや専門的な知識です。
- 3つ目は、顎関節症の整体を行える専門治療院をご紹介しています。
顎関節症にお悩みの一般の方は、『顎関節症の一般的な知識』からご覧下さい。
既に多くの知識と技術をお持ちの歯科医・整体師・鍼灸師・柔整師などの方は『顎関節症のスペシャル知識』からご覧いただいても構いません。